忍者ブログ

[PR]

2025/04/24  カテゴリー/

×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

鰻はこうやってちゅるちゅる吸って食うのがいちばん旨いですね

2009/07/09  カテゴリー/レビュー

「きれぎれ」 作者:町田康 出版社:文春文庫
2000年芥川賞受賞作

感想:初めて読んだ時は「何コレきらいっ><」って感じで、
   そのような事を日記にも書いたと思うんですが
   2回目読み返して見るとあー町田さん、って感じで痺れました。
   回を重ねる毎に内容欄が長くなってるのは日本語の衰えかなァ

内容:
 
散らかり放題に散らかった部屋の中。
着替えの際、何か棒のようなものが足に触れる。
見ると、どういうわけか畳に鎌が刺さっている。
無論自分で刺した覚えはない。
となると、妻のサトエが突き刺した事になるが、
どういった経緯でそういった事になったのか毛頭見当がつかぬ。
やっぱり結婚したのが間違いだったんだろうか。
妻と出会ったのはランパブだった。友人の葬式に耐えられず出向いた先、ランパブ。
大体、友人が死んだのは俺のせいじゃない。それなのに皆、俺が悪いような目つきで。
とにもかくにも俺はサトエと結婚した。
2年も給料を前借していたって、ランパブ通いが趣味であったって、
俺は立派な令嬢子息だ。
見合いのひとつやふたつもあった。
それを断ってまでの入籍だったというのに、何だ、
俺が不細工だと思った見合い相手 新田富子は実はとびきりの美人で、
俺がすきだと思ったランパブの女 サトエはみるみるうちに膨張、今ではただの獣だ。
ちくしょう、見合いの席でうな重に顔を突っ込んだりするんじゃあ、なかった。
今に見てろよ吉原。新田富子と結婚してちょっと絵が売れたからって
調子に乗りやがって。俺だって本気を出せばお前なんか楽々追い越して、
新田富子をも虜にするに決まってる。
 
だけどそんな矢先ママンが死んだ。
 
父さんが死んで以来一人で会社を切盛りしていたママンが、死んだ。
いいことなんてひとつもない。受け継ぐものもひとつもない。
仕方がないから俺、ライバル吉原に金を借りる事にした。
その際玄関先で話した新田富子、やっぱり美しくて。
 
彼女が恋しくて、憎き吉原の展覧会に欠かさず足を運ぶ俺。
そわそわして早くに家を出れば妻不機嫌にヤキソバを食べて。
再度、飛行機が空を引き裂いた。
振り返ると、青空。きれぎれになって腐敗していて。
PR

この記事へのコメント

無題

誕生日おめでとう\(^o^)/

時差計算できなかったから、日本時間ですが…

よい一年を★

さりにょ | URL | 2009/07/11/Sat 01:57 [編集]

無題

ありがとーう!!!
こんな記事にコメントがつくなんて何事かと思えば(笑)

もう19歳だーJK時代が懐かしい!

よこりん | URL | 2009/07/11/Sat 13:29 [編集]

↑ページトップ

コメントを書く

文字色
絵文字
Vodafone絵文字 i-mode絵文字 Ezweb絵文字

この記事へのトラックバック