「な、こういうの因果応報って言うんだよ」 |
2009/04/15 カテゴリー/レビュー
「河原のアパラ」 作者:町田康 出版社:文春文庫
「くっすん大黒」と同時収録作
感想:意味はないんだけれど、読み始めたら止まらないってやつ。
要約:はまこ。全部こいつが悪い。
自己中心的迷惑極まりないこいつのせいでバイトも辞め逃亡生活を強いられる。
そんな所へ元同僚があやしいバイトの話とともに来訪。
今俺の住むここ、最低基準を満たしているかどうかもわからぬオンボロアパートに
以前住んでいた男が死んだというのだ。それも奇妙な死に方である。
死に様も奇妙であれば親族も奇妙。葬式も通夜もせず、遺体を引き取りに
一人の女の人が来ただけで、しかも赤の他人である俺達にその遺骨を
兄の下へ運んで欲しいというのだ。八万で。妙だろう?
仕方なく運ぶのだが地図を良く調べもせず行ったもんだから
不気味な造成地に辿り着いてしまった。
しかしそこで偶然出会ったおじさんが探していた兄本人であるという。
何とも幸運、と後に着いて家にあがるがそのじじい、気が狂っておる。
焼肉と称した生焼け肉の山の上に遺骨を振り掛け、地面にも振り撒き、
「供養ですから」と俺達に食わせやがる。そんでちょっと席を外したかと思うと。
帰って来ない。車が、ない。盗まれた。
じじいは偽物だった。やってられるかと歩き始め、本来最初に辿り着くはずであった
本物の兄の下参上し詫び申し上げた。しかしこちらも大概気が狂っておられる。
「それじゃあこれで」
家を後にし二人は気分転換でもと風俗へ。その後浜辺を歩いていると、
相方がどこで拾ったのか新聞をつきつける。はまこ死亡。何と。やってられるか、
真っ先に疑われるのははまこから逃げていた俺ではないか。
ぶっ殺すぞ。いやもう死んでるんだよ。あ、そうか。
でもまァ万歳。悪が滅びて善が生きるんだよ。そんなお話。
「くっすん大黒」と同時収録作
感想:意味はないんだけれど、読み始めたら止まらないってやつ。
要約:はまこ。全部こいつが悪い。
自己中心的迷惑極まりないこいつのせいでバイトも辞め逃亡生活を強いられる。
そんな所へ元同僚があやしいバイトの話とともに来訪。
今俺の住むここ、最低基準を満たしているかどうかもわからぬオンボロアパートに
以前住んでいた男が死んだというのだ。それも奇妙な死に方である。
死に様も奇妙であれば親族も奇妙。葬式も通夜もせず、遺体を引き取りに
一人の女の人が来ただけで、しかも赤の他人である俺達にその遺骨を
兄の下へ運んで欲しいというのだ。八万で。妙だろう?
仕方なく運ぶのだが地図を良く調べもせず行ったもんだから
不気味な造成地に辿り着いてしまった。
しかしそこで偶然出会ったおじさんが探していた兄本人であるという。
何とも幸運、と後に着いて家にあがるがそのじじい、気が狂っておる。
焼肉と称した生焼け肉の山の上に遺骨を振り掛け、地面にも振り撒き、
「供養ですから」と俺達に食わせやがる。そんでちょっと席を外したかと思うと。
帰って来ない。車が、ない。盗まれた。
じじいは偽物だった。やってられるかと歩き始め、本来最初に辿り着くはずであった
本物の兄の下参上し詫び申し上げた。しかしこちらも大概気が狂っておられる。
「それじゃあこれで」
家を後にし二人は気分転換でもと風俗へ。その後浜辺を歩いていると、
相方がどこで拾ったのか新聞をつきつける。はまこ死亡。何と。やってられるか、
真っ先に疑われるのははまこから逃げていた俺ではないか。
ぶっ殺すぞ。いやもう死んでるんだよ。あ、そうか。
でもまァ万歳。悪が滅びて善が生きるんだよ。そんなお話。
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「亀が爆発してしまった」 |
2009/04/14 カテゴリー/レビュー
「くっすん大黒」 作者:町田康 出版社:文春文庫
町田康処女作、野間文芸新人賞、ドゥマゴ文学賞受賞
感想: 今更処女作とは何事かというと、町田康好きのヒトに影響されたのだけれど
最初に「きれぎれ」を読んでしまったのでかなり警戒していたが
「くっすん大黒」はあっさりしていて楽しめた。
要約: 妻もおり仕事に精を出していた主人公だけれど、
ふとした瞬間「だらだらして過ごしたい」と思い、
思い立ったが吉日、その日のうちに仕事を辞めてしまい毎日酒を飲んで暮らす。
そのせいで男前だった顔も酒ぶくれ水ぶくれ脂肪で見れぬものと成り下がり
妻も逃げてしまうという有様。物語はここから始まる。
|大黒様の人形| バランスが悪く中々立たぬ大黒様の置物を、腹が立って
捨てようとするのだけれど上手く行かず、数少ない友の一人菊池に押しつけるべく
接触を図る。その後もだらだらと共に過ごす二人は金欠からアルバイトを始めるのだが
ブティックは気の狂った奥様方のせいで一度行ったきりで辞め、
二つ目のアルバイトも同様気の狂った映画のリポーター役とロクなものがない。
撮影後二人は亀を爆発させ各々の家と帰る。
それで、豆屋になろうと考えた。
町田康処女作、野間文芸新人賞、ドゥマゴ文学賞受賞
感想: 今更処女作とは何事かというと、町田康好きのヒトに影響されたのだけれど
最初に「きれぎれ」を読んでしまったのでかなり警戒していたが
「くっすん大黒」はあっさりしていて楽しめた。
要約: 妻もおり仕事に精を出していた主人公だけれど、
ふとした瞬間「だらだらして過ごしたい」と思い、
思い立ったが吉日、その日のうちに仕事を辞めてしまい毎日酒を飲んで暮らす。
そのせいで男前だった顔も酒ぶくれ水ぶくれ脂肪で見れぬものと成り下がり
妻も逃げてしまうという有様。物語はここから始まる。
|大黒様の人形| バランスが悪く中々立たぬ大黒様の置物を、腹が立って
捨てようとするのだけれど上手く行かず、数少ない友の一人菊池に押しつけるべく
接触を図る。その後もだらだらと共に過ごす二人は金欠からアルバイトを始めるのだが
ブティックは気の狂った奥様方のせいで一度行ったきりで辞め、
二つ目のアルバイトも同様気の狂った映画のリポーター役とロクなものがない。
撮影後二人は亀を爆発させ各々の家と帰る。
それで、豆屋になろうと考えた。